毎日見て情報をちゃんと得られるデザイン性と対になるのが「速度」です。通常であれば0.1秒ぐらい高速化されても体感的には変わらないのですが、GIGAZINEの場合はありとあらゆる局面で高速化がボディーブローのように効いてきます。何かの記事が大ヒットして絶大な量のトラフィックが発生した際に顕著です。
しかもこのような少しずつの高速化手法の積み重ねによって結果的には大幅に高速化しているケースもあり、特にGIGAZINEのように大量のビジュアル要素満載の記事をコンスタントに掲載し続ける以上、サーバ側だけでなくウェブデザイン側からのアプローチも非常に重要である、というわけです。
そのためにも常に情報感度は最大に、使えそうな方法があればとりあえず試してみるというスタイルが定着しており、実際に高速化されたかどうかも、実際にさまざまな手法で計測し、テスト環境のみならず本番環境でも測定、実際にどれぐらいの効果が出ているかを継続的にはっきりと「数字」で出していくのがポイントです。
特にGIGAZINEのウェブデザインはユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスだけでなく、「読者が広告をクリックすることで無料で記事が読める」という基本的な収益構造についても関連しているため、Googleウェブマスターツール・GoogleAnalytics・GoogleAdSense・Amazon・広告配信システムなどもからんでくることになり、しかもそれらの各要素がすべてダイレクトに数字で反映されていくため、常に試行錯誤とフィードバックの連続となっている点が大きな差です。