ここまで読めば分かるように、部門名が「収益管理部」である理由はシンプル、広告だけではなく多様な収益源を見つけていく必要が今後は出てきているためです。
既に現時点で広告以外の「次の一手」については計画が進んでおり、新聞社サイトのような「お金を払ったら続きが読める」というようなものではなく、かといって「有料メルマガ」のようなモデルでもない、かといって株式上場のようなものではなく、もっとベタなもの、GIGAZINEの読者に協力してもらえるようなものを進めていくことになっています。
編集部と読者を守るために必要な、現実的な意味での「収益」を生み出しつつ、なおかつその収益は決して編集部や読者を犠牲にするようなものではなく、むしろ建設的な方向に振り向けるようにすること。そのためにもネット上でメディアが得る収益方法としてはどのようなものがあるのか、成功事例と失敗事例の差は何か、次の一手のさらにその先の手を打つためには今何をし始めなくてはならないのか、逆に何をしてはダメなのか、限られたリソースでできることは何か、それは継続してできるものなのか、何よりもGIGAZINE自体を今後100年以上存続させるための柱になるのかどうか、そういったことを本気で考え、GIGAZINEのあらゆるものを動かす血液となる収益を生み出し続ける情報収集と分析を繰り返していくことができるようになるのが、この一風変わった仕事なわけです。