アクセス数が殺到するサーバの管理をいかに簡単に行うか?

投稿者: | 2017年2月27日

GIGAZINEのアクセス数は発表されている数よりも実際にはもっと多いのが実際です。毎月発表されているアクセス解析結果はクローラーによるアクセスや、DDoS攻撃的なものを除いています。

しかもそれらのアクセスをいかにしてさばくかという部分に関しては、ボトルネックの特定によるソフトウェア的なチューニングから始まり、場合によってはハードウェア的な部分まで突っ込んで一気に構成を変更することもあるだけでなく、GIGAZINE特有のアクセス傾向や満たさなければならない事項が多く、しかも大前提として「毎日の平均的なページビュー」を処理するのではなく、「何か大当たりする記事が出たとき、いかにして殺到するアクセスやトラフィックを処理するか」、つまり「ピーク値」に合わせたサーバ設計と管理をする方向になっています。

結果、2012年12月時点ではメインサーバ部分は以下のようになっています。

CPUコア40・メモリ128GB・SSD400GB搭載の2Uサーバ「PowerEdge R810」フォトレビュー – GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20120520-poweredge-r810/

最も理想的なのはフルで動的に構成が変化するような真のプライベートクラウド環境の構築ですが、まだそこまでには達していません。1台の強力なサーバの中で複数の仮想化サーバを立ち上げると言うよりは、複数の物理サーバを役割に応じて動的にリソース配分できるような巨大な1台の仮想サーバにしてしまう、というのがおそらくGIGAZINEにとって理想的なサーバ構成であり、言うまでもなくコレは最先端の技術であるため、既に「これが正解」というやり方が規定されているわけではありません。

GIGAZINEのサーバ管理というのは、GIGAZINE上の記事と同じで、常に最新のシステムをいかにうまく組み合わせ、そして上手にリソースを活用していくのか、という創意工夫にかかっており、そのための労力は惜しまない、既にある正解を作るのではなく、今ある状態よりももっとよい方法はないかという試行錯誤を積み重ね、フィードバックを何度も繰り返していって前に進んでいく、というスタイルなワケです。