車輪の再発明みたいなことにならないように、これまでの作業内容やいろいろな工夫点、どこでどのようなことをしてきたのかという点など、さまざまなことが社内Wikiに記録されています。もちろん日々の作業も社内Wikiにドキュメントとしてまとめられていき、すぐに検索が可能となっています。
逆に言えば、自分が身につけたことや新しく分かったことはとりあえず記録してドキュメント化、その果てについに身についた経験やスキルも形式知化できるものから順に社内Wikiに放り込んでいくことで、関係者一同がどんどん知見と経験を積み重ねることができるようになっています。
これはサーバに限らず、GIGAZINE内でのあらゆる事が社内Wikiに集約されており、書く際には「あとで誰かが必要となって検索するときに使うであろうフレーズを予想、引っかかるフレーズを必ず入れる」というルールに従っています。そのため、誰であろうが「あること」について社内Wikiを調べて載っていなければ、それはもう自分でその項目を作るべき時が来た!ということになり、結果的に普通の会社であれば誰かに聞かないと分からないことの大半が、「とりあえずググれ」みたいなノリで社内Wikiを検索すると何か出てくる、というような感じになっています。
コレは特に複数人での作業において余計なコミュニケーションコストを削ることに貢献しており、もし社内Wikiに書いてあっても意味不明な内容であれば、さらに別の人が分かるように編集していくことによって、「使い物になるレベル」が保たれていくようになっています。
しかも場合によっては社内Wikiの内容がほぼそのまま記事化されることもあり、例えば以下の記事はほぼ社内Wikiと同じです。
DSET(Dell System E-support Tool)でサーバの故障箇所を特定してみた – GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20111227-dell-dset/
このようにして、最終的にそれが正しいのか間違っているのか、さらに改善の余地があるのかというのは、専門知識を持った読者の手にあえて委ねるケースもあり、その反応によって「なるほど、コレはこうした方がもっと良かったのか!」ということがわかったりします。